ゼロはおばあさんに感謝を告げて、再び、歩き始めました。
竹林を通り抜けながら、おばあさんの教えを思い返しました。
「いいかい、ゼロ。
この種はね、心に信じるものが育つのじゃ。
邪心に傾けば、その果実は苦悩をもたらし、
素直な心に傾けば、その果実は幸福をもたらす。
いつも感謝の気持ちを忘れずに、
自分の心をよく観察しておくことじゃ。」
「いいかい、ゼロ。
種を蒔いたからといって、
すぐに花が咲くわけじゃないよ。
時間がかかるのじゃ。
多くの人は時間をかけることを知らないからね。
人生はマラソンじゃよ。
千里の道も一歩ずつ、
精神は高く、身は低く、日々感謝。
大事なのは姿勢そのものじゃ。
時間を投資する覚悟はあるかい?」
ゼロはお金もなく、
失うものもありませんでした。
そこでゼロは種を蒔いて、
時間と愛情を注いで育てることを誓ったのでした。
ゼロは種を蒔くために、まず、土地を耕すことから始めました。
古くて土の固い畑には、雑草が根深く残っていて、
来る日も来る日も雑草は生えてきます。
種を植えても、うまくいきません。
「いいかい、ゼロ。
新しいものを手にするよりも、古いものを捨てる方が難しい。
古いものを捨てなければ、新しいものは入らない。
手放すこと、捨てることの方が難しいんじゃよ。
お金に関する習慣も同じじゃ」
ゼロは雑草を根元から取り除き、
毎日少しずつ継続することを学びました。 |